
「Aima」あいてるってよ?
- 街歩き
ちょうど1ヶ月ぐらい前のこと、甲府市中心街のダイヤコリド名店街(桜町通り)の旧新川時計店に「Aima(アイマ)」というシェアスペースがオープンした。
甲府まちなかエリアプラットフォーム(以後AP)が取り組む「エリアリノベーションプロジェクト」の一環として設えた場所なのだが、そもそも皆さんの頭の中には「そもそもAPってなにしてるの?」「エリアリノベーションって?」みたいな多くの疑問が浮かんでいることと思う。すごーーく簡単に説明すると、以下のようになる。
甲府市の職員、まちのお店屋さん、建築家、webデザイナー、個人事業主などなど、いろんな人たちが集まって「甲府のまちなかでどんな面白いことができるか?」「どうしたらもっといろんな人がまちなかで遊んでくれるのか?」、そんなことを考えているチーム。試しにイベントなどをやってみて、それがどうだったのかを役場の方に報告し、例えば公園などを新しくする時には、「その中にスケボーパーク作りましょう!」みたいなワクワクするプランを提案したりしている。(もっといろんなことをしてます)
[詳しくは下記をご参照ください]
APとは:https://kofu-machinaka-ap.com/social_experiment2026/
APには「広場に日よけとベンチを置いてみよう!」とか「通りに出店できるコンテナを置いてよう!」みたいなプロジェクトが複数ある中で、エリアリノベーションでは「中心街にある空き店舗のシャッターを開けて、綺麗に整えて、お店をやりたい人を探そう!」といった感じの取り組みをしている。(「Aima」もそうした空き店舗のひとつなのです)
[詳しくは下記をご参照ください]
エリアリノベーションプロジェクトとは:https://kofu-machinaka-ap.com/project/482/

[Instagram]https://www.instagram.com/obatasaki/
かなりカジュアルな説明になってしまって恐縮だが、少なくとも僕はこう解釈している。そして僕はこのプロジェクトのメンバーでありながら、6月の頭から入居者の一人として「Aima」の一画を作業部屋として使わせてもらっている。「入居者?じゃあここはオマエさんの事務所なん?」と思ったあなた。いやはや、これがそうとも言えるし、そうってわけでもないのだ。ややこしくて申し訳ございません。
「Aima」はその名の通り、「合間」にしか存在しない空間なのです!
変なことを言って余計に混乱させてしまったら申し訳ない。つまりこのスペースは「誰かがお店をやってくれるまで、何人かで家賃を割り勘してシャッターを開け続けておこう!」ということで生まれた場所。そして僕はその「何人か」の一人ということなのだ。

「家賃」と聞くと急に生々しく聞こえてしまうかもしれないが、事実今はAPとしてこのスペースを大家さんからお借りしているため、ただシャッターを開けて借り手を待っているだけでは赤字になり続けてしまう。それではマズい・・・・・と、そこで浮かんだアイディアが、「Aima」というシェアスペースの運営なのだ。「まちなかで試しにお店や事務所を持ってみたい」という人たちを募集し、みんなで家賃とスペースをシェアしてしまおう!という作戦。つまり
「Aima」は借り手が見つかるまでの「合間」をとりもつ場所。
そして逆を言えば、その「合間」にしか存在しない場所。
ということ。…何やら少しばかり感傷的なもの言いになってしまったのだけれど、そこはどうかご容赦いただきたい。なぜなら、この1ヶ月で僕はこの場所がどうしようもなく好きになってしまったのだ。
プロジェクトメンバーとしては早く良い借り手さんが見つかることを願っているのだけれど、少しでも長く「Aima」が続いて欲しいという複雑な想いもある…。
と、そんなワンチャンの里親探しみたいなメランコリック私情はさておき(笑)、一体なぜ僕がこんなにも「Aima」を好きになってしまったのか、その魅力と偏愛を3つのポイントに絞ってお伝えしたいと思う。ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しい。(前振りが長くすみません!)
【偏愛ポイント①】そもそも商店街がめっちゃいい感じ!

写真を見たらもうお分かりかと思うが、まずもって商店街の街並みがめちゃくちゃいい。旧岡島の向かい辺りから南側に伸びる「ダイヤコリド名店街」という一画になるのだが、節々に武田菱があしらわれた年季入りのアーケードがなんとも香ばしく、かつては買い物客でごった返していたという賑やかな往来に想いが巡る。「近年は人通りが減ってしまった」という悲観的な声もしばしば耳にはするが、僕は「でも、それがいい!」と無責任な愛着を抱いている。

通りには、北側の老舗和菓子店『凮月堂』から始まり、創業96年の『早川ベーカリー』、優しいご夫婦が営む『美しい着物と帯 早川』、素敵な絵画が並ぶ『アート・モチヅキ』、そして甲府カルチャーの2大巨塔であるジャズダイニングバー『コットンクラブ』に『桜座』と、歴史ある文化的なお店が多数並んでいる。(まだまだ素敵なお店があるので、ぜひ下記リンクをチェックして欲しい)ギラギラしたナイト系のお店もないので、程よく落ち着いた雰囲気がなんとも心地よく、ついつい原稿そっちのけでその往来を眺めてしまうのだ。
「Aima」には「ダイヤコリド名店街」の今昔を綴った冊子も置いてあるので、ぜひ通りを歩く際には立ち寄って一読してみて欲しい。

[「ダイヤコリド名店街」公式サイトはこちら]
https://www.diacorridor.com/
【偏愛ポイント②】ぽっかり開いた入り口が開放的!
「Aima」の入り口に扉はなく、ビニールのカーテンが唯一通りとの仕切りとなっているわけだが、これを全開放することで半屋外のような状態となる。雨季の夕暮れ時にはポリポリペチペチと二の腕を叩きつつ、きたる冬場の暖房にも今のうちから頭を捻っているのだが、それを差し置いてもこの開放的な空間が非常に心地よいのだ。
ちなみにこちらのリノベーションを手がけられたのは、甲府朝日通り商店街に設計事務所を構えられている、建築家の稲山 貴則(いねやま たかのり)さん。空間のポテンシャルを最大限活かしつつ、洗練されたデザインがとってもかっこいい!(壁はみんなで塗りました)

[稲山さんについてもっと知りたい方はこちら]
稲山貴則建築設計事務所:https://www.instagram.com/takanoriineyamaarchitects/
稲山貴則:https://www.instagram.com/ineyamat/
デスクスペースには通りからの風がさらさらと吹き抜け、道を行き交う車の音、歩く人々の和やかな会話が程よく聞こえてくる。これまで原稿を書く時にはイヤホンをつけて屋内のデスクにかじりついていたのだけれど、「Aima」でPCを開けば、キーボードを叩く指もなんとも軽やか。五感でまちの営みを感じながら、心なしかすうっと抜け感のある文章すら浮かんでくるような気さえする。(気がするだけかもしれないけど)

目の前を通り過ぎる人の「なんのお店?…」みたいな視線に会釈で応えるのも、実はちょっとした愉しみでもあるのだが(笑)、入居者以外でも休憩などに使っていただけるフリースペースもご用意しているので、ぜひふらっと立ち寄ってもらえると嬉しい。
近々入居者の表札やスペース紹介のフライヤーもご用意するので、それまでしばし、このぽっかりと口を開けた不思議空間をおもしろがっていただきたい!
【偏愛ポイント③】入居者たちのキャラが濃い!
先にも述べたように、「Aima」では僕を含めた複数名で家賃とスペースをシェアしているわけだが、集まってくださった皆さんのキャラが漏れなく濃い(笑)。現役大学生からギャラリーを経営されている社長さんまで! 個性豊かすぎる仲間たちと、ワイワイキャッキャ言いながら不思議な縁を楽しんでいるのだ。
ここで一度、現在入居されている皆さんの簡単なご紹介をさせていただきたいと思う。
「Kanin coffee」
山梨県立大学に通う現役大学生・千野 弘暉(ちの ひろき)くんが営むコーヒースタンド。大学生だと侮るなかれ!こだわりのロースタリーから仕入れた豆で丁寧にドリップされるコーヒーは、コーヒー通の玄人も思わず唸る一杯。とにかく美味しい!そしてとにかく好青年!いい香りを漂わせながら千野くんがカウンターに立っているだけで、「Aima」がふんわり和やか空間になります。営業日などはInstagramをチェック!

「Ni ART」
日本画家であり、グラフィック・デザイナーの栗山 真理子(くりやま まりこ)さんが屋号を掲げる「Ni ART」。和紙や岩絵具など日本画の伝統的な素材を用いながら、現代の感覚と融合した作品を手がけられており、「Aima」では制作活動を行いながら素敵な作品を展示してくださっています!入居者顔合わせでは艶やかな和装でおいで下さった栗山さん。柔らかさの中に、すっと背筋の通ったお人柄と作品が印象的で、空間とコミュニティに彩りを添えてくださっています!

[Instagram]https://www.instagram.com/ni_art17/
「甲府古層研究所(コソ研)」
ライター、ギャラリースタッフ、デザイナーなど、個性豊かなメンバーたちで結成された青春カムバック系大人の文化サークル、それがコソ研!甲府の「古層(こそう)」を探るべく、まちの歴史や、丸石神の研究、回文収集や編み物制作まで!?その研究活動は多岐に及びます(多岐すぎる!)。彼らは言う、「古層はあなたたち一人ひとりの中にある」と…。君は君の「古層」を見たか。僕は見たい!

「Neighverse(ネイバース株式会社)」
何やら都市デザインに関わる難しいお仕事をしている「Neighverse(ネイバース)」(説明雑ですみません笑)。AP発足時から様々な知見をご指南くださっている尾﨑 信(おさき しん)さん設立の法人で、活動内容は“都市デザイン、まちづくり、スマートシティ化等を通じて、日本の暮らしを豊かにしたいと考えています”とのこと!主に敏腕スタッフ・齋藤 連(さいとう れん)くんがデスクにやってきて、コンビニ夜勤明けの眠い目を擦りつつ、APの事務タスクをビシバシ捌いてくれています!がんばれ連くん!負けるな連くん!

[HP]https://www.neighverse.co.jp/studio
[Instagram]https://www.instagram.com/morinomiyakono_boy?igsh=NmxpazNqa2Mxcnp4&utm_source=qr
上記の皆さんと一緒に、僕は原稿を書いたり、無駄話をしたりしているわけだ。こうして紹介を書いてるだけでも非常に情報量が多い(笑)
ちなみに「Aima」では第2次の入居者募集を行っているので、ぜひキャラの濃い皆さんと一緒に文化祭の準備みたいなことをしたい方は、最下部お問い合わせページリンクから奮ってご応募いただきたい。
そして繰り返しになるが、一般の方がふらっと立ち寄れるスペースもご用意しているので、近隣店のスイーツや和菓子を片手に立ち寄ってみていただけると嬉しい。
ここでお店をひらきたい人、「Aima」に入居したい人、大募集!そして…
ここまでつらつらと私的な偏愛を語らせていただいたわけだが、どれほど僕がこの場所に愛着を持っているかが、お分かりいただけただろうか。とは言え先述したように、「Aima」が担っている真のミッションは「ここを借りてくれる人を探す」こと。僕も大人の階段を上らなければならない。そこで、最後まで読んでくださった皆さんに下記3点を呼びかけたいと思う。
①ここでお店をひらきたい人大募集中です!
②「Aima」に入居したい人も大募集中です!
③そして、第二の「Aima」を開かせてくださるオウナーさんも大募集中です!
「え、“第二のAima”?」と思ったあなた。じつはこのエリアリノベーションプロジェクトの最終目的は、「まちなかの空き店舗をどんどん活用して、みんながもっと遊んでくれるまちなかを作ろう!」ということなのだ。つまり、これからもどんどん使われなくなってしまっている店舗を探し出して、どんどんシャッターを開けて、新たな「Aima」を作っていきたいと考えている。
そこで、入居者や借り手希望の皆さんはもちろん、空き店舗を活用できず困ってしまっているオウナーさんとも積極的に繋がっていきたいのだ。もしAPの想いに共感してくださる方がいたら、お話だけでも聞いていただけたらとても嬉しい。
ぜひご連絡、お待ちしています!

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最後に
長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
いろんな目的や立場の方が参加できる余白があるのが、このプロジェクトの面白みかと思っています。ぜひぜひ少しでもご興味がある方は、下記のお問い合わせページをチェックしてみていただけると幸いです。
一緒に合間の時間を楽しみましょう。
それでは、「Aima」でお待ちしています!
[「エリアリノベーションプロジェクト」「Aima」に関するお問い合わせはこちら]
https://kofu-machinaka-ap.com/aima/
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